
結婚式は、人生の節目を彩る大切なイベントです。しかし、実際に挙げようと考えたときにどのくらいの費用がかかるのかと、不安に感じる方も少なくありません。最近は物価上昇の影響もあり、費用感が気になる方が増えています。そこで今回は、結婚式にかかる平均費用や、自己負担額の相場などの費用事情について詳しく解説します。
結婚式の平均費用は?結婚式以外にもかかる費用も解説!
結婚式にかかる費用は、招待するゲストの人数や選ぶ会場、演出などによって変わります。最近の傾向として、ゲストの人数は平均で40人前後、結婚式と披露宴を合わせた費用の総額は300〜350万円(税込)程度が一般的とされています。たとえば、地方の小規模な式場で20人前後を招いた場合は200万円(税込)前後で収まることもありますが、首都圏や人気のホテルを会場に選ぶと、400万円(税込)を超えるケースも少なくありません。
結婚式費用には、挙式料、会場使用料、衣装代(新郎新婦のウエディングドレスやタキシードなど)、料理・ドリンク代、引出物代、装花代、司会者への謝礼などが含まれます。ゲストの人数に比例してとくに費用が大きく変動するのが、料理・ドリンク代と引出物代です。
また、新郎新婦の衣装は、レンタルにするか購入するかによっても費用が変わります。ウエディングドレスは数十万円から、タキシードは10万円(税込)前後からレンタルが可能です。
さらに、結婚式以外にも費用がかかることも頭に入れておきましょう。婚約指輪や結婚指輪の購入費用、新居への引っ越し費用、新婚旅行費用、そして結婚式の前撮り費用や2次会費用なども考慮に入れる必要があります。
指輪は数十万円から、新婚旅行も行き先によって数十万円から数百万円と幅広い費用がかかるため、結婚式費用とあわせて計画的に準備することが大切です。
結婚式に必要な自己負担金の金額
結婚式にかかる費用は高額ですが、全額を自分たちでまかなうわけではありません。多くの場合、ゲストからいただくご祝儀を充てることが可能です。ご祝儀の平均額は、友人や会社の同僚から3万円、親族からは5〜10万円ほどが一般的です。ゲストの人数が60人であれば、ご祝儀の総額は平均で200万円程度になることが多いでしょう。総額350万円の結婚式を例に挙げると、ご祝儀200万円を差し引いても、150万円(税込)が自己負担額となります。
ただし、全員が一律でご祝儀をくださるわけではなく「夫婦で出席する場合は5万円」といった地域ルールが残っていることもあり、地域やゲスト層によって金額が上下する点には注意が必要です。あくまで平均的な計算ですが、実際には自己負担額が少なくなる場合もあります。
たとえば、両親からの援助があるケースです。親が結婚式の費用を一部負担してくれる場合は新郎新婦の負担が軽くなるので、事前に確認をしておきましょう。
また、両親からの援助を期待できない場合や、援助額が少ない場合もあります。そのような状況では、自分たちの貯蓄から自己負担分を支払わなければなりません。結婚式の計画を立てる際は、ご祝儀の総額や両親からの援助がどのくらい見込めるかを現実的に計算し、自己負担額を事前に把握しておくことが大切です。
費用の支払い方法の種類
結婚式費用の支払い方法は、3つのパターンがあります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分たちに合った方法を選びましょう。式当日に現金で支払う
1つ目は、結婚式当日に現金で支払う方法です。この方法のメリットは、ご祝儀を直接支払いに充てられる点です。ゲストからいただいたご祝儀をその場で集計し、支払いに使うことが可能なため、自己負担金のみの持参で支払えます。ただし、当日の支払いとなるため、ご祝儀袋を開けて金額を確認し、集計する作業が必要です。また、自己負担金分の現金を持ち歩くことになるので、紛失や盗難のリスクもあります。
口座振込
2つ目は、口座振込です。多くの式場で採用されている支払い方法で、大金を現金で持ち歩く必要がないのがメリットです。しかし、ATMで振り込む場合は、1度に振り込める上限金額が決められているため注意が必要です。また、窓口で高額を振り込む場合は、本人確認書類が必要となることもあるため、あらかじめ準備しておくと安心でしょう。
クレジットカード
3つ目は、クレジットカードで支払う方法です。式場によっては、クレジットカードでの支払いに対応しているところもあります。クレジットカードで支払えば、大きな現金を持参する必要がなく、ポイントを貯められるメリットもあります。カード会社のキャンペーンを利用し、200万円(税込)の支払いで数万ポイントを獲得し、新婚旅行の航空券代に充てたというカップルもいます。
しかし、すべての式場がクレジットカードに対応しているわけではないため、事前に確認が必要です。限度額に関しても、事前に一時引き上げが可能なカードかどうかチェックしておきましょう。